缶ヶ江メグルは進撃の巨人が好き

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壁の向こう側に行く

18巻あらすじ ウォール・マリア奪還作戦、開始

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第71話 傍観者

 エレン、リヴァイ、ハンジ、104期生(ミカサ、アルミン、ジャン、サシャ)一行は、訓練兵団教官キース・シャーディスの元を訪れる。彼からグリシャについて知っている話を聞く。

 

キースとグリシャが出会ったのは今から20年前、壁の外でだった。キースは調査兵団の一員で、壁外調査の帰路、ウォール・マリア シガンシナ区壁門前で丸腰状態の男を見つけた。

無許可で巨人領域に侵入したという罪で壁内の牢に拘束したが、特に被害者がいるわけでもなかったので、上への報告は無しで釈放となった。男は壁の中の歴史とか成り立ちとか、地域の名前とか、この壁の中の世界のことを何も知らなかった。知っていたのは、出生記録にもない彼自身の名前、グリシャ・イェーガーと、職業が医者だということだけ。

グリシャには壁の中に頼りの者などいなかったので、シガンシナ区で医者をしながら生活することになった。

 

ある時街で伝染病が流行った時、グリシャはキースの行きつけの酒場のウェイトレス、カルラとその両親の病を治したことで、カルラとの付き合いが始まり、後に結婚する。二人の間にはエレンが生まれる。

 

キースは調査兵団の団長になる。でもいつも成果は出せず、仲間を減らすばかりだった。キースは一度カルラから、「この子は別に特別にならなくてもいい。生まれてきてくれただけで偉大」と息子エレンのことについて話される。

 

時が経ってエレンが訓練兵団に入ってきた時、最初のバランス訓練で失敗するように、キースは装備の部品を一部欠けさしておいた。エレンに、「父グリシャの願い通り生きるのではなく、本当の自分に従って生きろ」ということを伝えたかったからだ。しかしその試みも、エレンの兵士になりたい思いを折ることはできなかったが…

 

 

 

 

 

 

第72話 奪還作戦の夜 

キースの話を聞いた後、エルヴィン、ハンジ、リヴァイなどの調査兵団幹部は会議をしていた。グリシャは壁の外の人間である可能性が高い。その彼が、調査兵団になりたいと言った息子に見せようとした地下室。エルヴィンはそこに何があるのか知りたくてたまらない。自分の父親の仮説を証明するものがあるに違いない。

会議の後、エルヴィンはリヴァイから、今回の作戦は前線に来るなと言われる。エルヴィンが調査兵団を指揮している、そのことが敵にとって今一番の脅威だからだ。前線に来て死なれては困る。リヴァイの判断は妥当なものだったが、エルヴィンはきかなかった。この世の真実を知ることが彼のやりたいことだからだ。

 

作戦前夜、エレンとミカサとアルミンは3人で話していた。アルミンは、ガキの頃と変わらず、海や炎の水、氷の大地、砂の雪原を壁の外で見ることを夢見ている。彼はそれを楽しそうに話す。そんな3人の会話を、リヴァイは物陰に隠れて聞いていた。エルヴィンとアルミンが重なって見えたのだろう。2人とも同じように夢を見ている。ケニーの言い方をすれば、夢に酔っ払っている。夢の奴隷だ。

 

 

 

 

 

 

第73話 はじまりの街 

翌日、日没と同時にウォール・マリア奪還作戦開始。調査兵団はウォール・ローゼ南 トロスト区のリーブス商会や住民らから歓迎されながら出発する。

そして日が昇る頃、シガンシナ区に到着。調査兵団はまず外門をふさぐ作業に取りかかる。総員100名がフードを被った状態で一斉に外門を目指す。これは敵にエレンがどれかわからなくさせるためだ。エレンは無事外門に辿り着き、巨人化、硬質化して巨人エレンの塊で外門の穴をふさぐ。

 

 

 

 

 

 

 

第74話 作戦成功条件

次は内門の穴だ。エレンたちは再びフードを被り内門まで移動する。しかしその移動中、エルヴィン団長から作戦中断の合図が信煙弾で撃たれる。総員壁の上に散らばって待機。

 

合図のある少し前、アルミンは壁の上に焚き火の後を見つけた。その周辺を調べると、野営用具が落ちており、鉄製の冷めきったポットと、ポットの中身を注いだ跡のあるカップが3つあった。敵は少なくとも3人はおり、何らかの方法で事前に調査兵団がこの日来ることを知っていたらしい。アルミンは、エルヴィンから敵の隠れ場所を探すよう指示を受ける。区外区内の内門周辺の建物を探すが、全然見つからない。

 

まずい…。もうエレンたちが内門をふさぎに来る…敵がどこにいるかもわからないのに。敵はいつだって僕らの予想外から攻めてくる。僕らがいつも不利なのは…いつだって僕らが巨人を知らないからだ。いつも…。その時、アルミンはストヘス区のアニ捕獲作戦で壁の中に巨人がいたことを思い出す。まさか…

 

アルミンは信煙弾を撃ち、壁上に敵捜索中の兵士を集める。

「アルレルト、見つけたのか!?敵はどこだ!?」

「まだです!!――全員で壁を調べて下さい!!」

「…壁はもう調べたと言ったろ!!どこにも隠れられる場所は――」

「壁の中です!!」

皆一瞬あっけにとられる。「壁の中!?」

「はい!きっと人が長い間入っていられる空間がどこかにあるはずです」

「なぜそれがわかる?」

「…勘です」

「お前今がどういう時だかわかっているのか!?そんなことにかける時間は――」

「し しかし敵は!!いつだってありえない巨人の力を使って僕達を追い込んできました。誰でも思いつく常識の範疇に留まっていては……到底敵を上回ることはできないのです!!」

 

エルヴィン団長はそれを聞いて、作戦中止の信煙弾を撃つ。

「時に厳格に 時に柔軟に。兵士の原理原則に則り最善を尽くせ。指揮系統を遵守せよ。我々は勝利するためにここに来たのだ」

アルミンはやはりこれしかないと踏む。

「再び二手に分かれ壁面の調査を!!扉の上部から入念に…捜索開始!!」

指示を受けた兵士たちは、自分達よりも若く経験の浅いアルミンの、突拍子もない発想にやはり納得がいかない。一瞬沈黙が流れる。しかし団長はアルミンの指示に従えという。…やるしかない。

「了解!!」

 

カンカンカンカン…兵士たちがシガンシナ区内側、内門付近の壁を上から下に向かって、刃で叩く音が響く。すると、穴が開いた所の上あたりの壁に、コンコンと音の違う部分が見つかる。見つけた兵士は信煙弾で知らせる。

その直後、壁が内部から開き、兵士が刃を胸に刺される。壁の中からライナーが出てくる。すぐ近くにいたアルミンは刃を構え、ライナーに応じる。とその時、リヴァイが壁上から急降下してきて、ライナーのうなじと胸に深く刃を突き刺す。そして蹴飛ばして地面に叩きつける。

「クソッ!!これも巨人の力か!?あと一歩…命を絶てなかった」

ライナーの体が光り、巨人化する。

 

それとほぼ同時に、ウォール・マリア内地、内門から離れた平地にも無数の光が。突如獣の巨人と、巨人の大群が現れる。獣の巨人は大きな岩を内門の穴めがけて投げる。岩は穴のあたりの地面に落下し砕ける。内門に岩のガレキの山ができ、馬が通れないようになった。敵はここでなんとしてもエレンを奪う気だ…